Carlos Moscardini『Manos』 〜極上のひとときを約束してくれるブエノスアイレス在住のギタリスト/作曲家、カルロス・モスカルディーニの作品集が、ハンモックレーベルより。
アルゼンチンの首都ブエノスアイレス在住のギタリスト・作曲家で、ギジェルモ・リソットが尊敬するギタリストのひとり、Carlos Moscardini(カルロス・モスカルディーニ)による作品集「Manos」が、ハンモックレーベルよりリリースされました。
書下ろし曲、スタジオ・ニューレコーディング、過去リリースした名作のマスター音源からリマタリング収録した全曲オリジナル/初の日本盤ヒストリーアルバム。
もちろん、カルロス・モスカルディーニによる演奏の素晴らしさは言うまでもないのですが、選曲を含め、この作品に一貫した、心豊かになるムードが本当に素晴らしい。確かに、ハンモックカフェという姫路にある素敵すぎるカフェが始めたレーベルだから、もちろんカフェミュージックとしても極上のひとときを約束してくれるものなんですが、アルゼンチンの文化〜音楽への深い愛情と造詣の深さとともに、多くの人に広くこの素晴らしい音楽家/演奏家を知ってほしいという思いというものが、この作品の、開放感あふれる楽曲構成から伝わってきます。
タンゴとフォルクローレ、ジャズとクラシック音楽が交差したカルロス・モスカルディーニの楽曲含め、誠実に奏でられる演奏からは、ジャンルで括られることのない、彼自身の内なる歌ごころがギターの音色から表れていて、まるで彼が優しく歌っているかのような、とにかく心が落ち着く演奏が何より素晴らしいです。アルゼンチン音楽を知らなくても、その魅力を知る入り口となってくれるはずですし、これまで、なかなかカルロス・モスカルディーニという音楽家の作品を手軽に聴くことができなかった状況も含めると、とても有難いリリースなのです。
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2015-10-22 by
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