Four Tetもサンプリングで使用の”Neptune Rising”収録
Entourageは、正式にはThe Entourage Music & Theatre Ensembleとして、70年代にボルチモアで結成され、83年まで活動した東海岸のグループ。主なメンバーは、サクソフォーンとキーボードでグループの中心人物であるジョー・クラーク(Joe Clark)、ヴィオラとギターのRusti Clark、Herbie Hancockらと演奏をともにしたドラムとパーカッションのMichael Smith、ギター、キーボード、パーカッションのWall Matthewsという構成。
ダンス・アンサンブルを伴った劇場でのパフォーマンスや、バレエ団やテレビ番組の音楽を制作するなど音楽的嗜好もさることながら、活動の幅も実に広い。ジャズ、ワールドミュージック、クラシック、フォークの要素を融合させた彼らの音楽パフォーマンスは、1970年代初頭〜中期のコンテンポラリー・アーティストに結びつける糸口を、垣間見ることができる。
彼らの作品は、1973年と1976年に、Folkways Recordsからアルバムを2枚リリースしていますが、今回の『Ceremony of Dreams』には、76年〜77年に録音された、76年作「The Neptune Collection」の後にリリースされる予定だったと思われる「Entourage3(Waterforms)」と、「The Neptune Collection」のアウトテイク、そして72年〜76年までの音源で構成された、お宝ものの未発表音源集です。
彼らの作品は、時代の空気をめいいっぱい吸い込んだ、多種多彩な音楽ジャンルが自由に展開されていて、フォーク、サイケ、プログレ、クラウトロック、ニューエイジ〜ミニマル・ミュージックまでの要素が垣間見ることができます。Michael NymanやSimon Jeffes(ペンギン・カフェ・オーケストラ)などの作曲家や、ECMレーベルに出てくる音の多くから遠く離れているわけでもなく、また、フォーク、サイケからニューエイジ、アンビエントへと発展していく系譜にも位置し、Reich的ピアノのミニマリズムあり、アコースティックな弦が絡みあう美しさがあり、パーカッションからスピリチュアルに深まっていく展開もありの、今の時代だからこそ評価されるべき素晴らしい発掘音源集です。
Entourage III (Waterforms)
01. Journey By Water
02. Temple Of Whales
03. Tears
04. The Shores Of God (full Version)
05. The Shores Of God (Bass & Horn)
06. The Shores Of God (Piano)
07. Necrophelia
08. Sleazy Sue (Love Duet 1 from Cleopatra)
09. Outer Tiger (Street Scene from Cleopatra)
10. Young Girls Dance (From Cleopatra)
Outtakes From The Neptune Collection And Cleopatra
01. Euphoric Bells (Alt Take)
02. Euphoric Bells (Fragment)
03. E Minor Piano
04. The Two Snails Who Went To The Funeral OF A Dead Leaf (Full)
05. Military Music 1 (From Cleopatra)
06. Neptune Rising (Alt Take)
07. Tarbox Poltergeist (Alt Take)
08. King’s Birdcage (Alt Take)
09. Druid Dance (Alt Take)
10. Military Music 2 (From Cleopatra)
Entourage, Collected Works 1972-76
01. Millbrook (Original Version)
02. Episode II
03. Days (Early Version)
04. Caesar And Cleopatra (Love Duet 2 from Cleopatra)
05. Neptune Rising (Early Version)
06. Snails (Early Version)
07. Daleth
08. Transition
09. Soft Fist
10. Priestess