9月に久しぶりの新作を発表した、Keith KennifによるHelios名義での作品「Yume」もすばらしいものでしたが、その一方で、Goldmundの新作も早く聴きたいな〜と欲張りな思いも同時にあったりして、そんな思いを察してくれてなのか(ももちろんそんなことはないのだけど)、Goldmundの新作が、11月15日にリリースされます。
Goldmundは、Keith Kennifによるポスト・クラシカル路線のプロジェクトなんですが、前作(もう4年前なんですね〜)「All Will Prosper」は、 アメリカ南北戦争の流行歌をカバーした作品で、珍しくアコースティック・ギターを多用したアレンジも、とても聴き手との距離感が親密なものだったので、次の彼自身の楽曲がどのような雰囲気で聴かせてくれるのか?とても興味があったのですが、ひとまず送られてきたインフォで確認できたジャケット写真にしばしうっとり。
暗闇の中で衝動的な感情のままインプロでレコーディングされた、ということなんですが、聴こえて来るサウンドは、確かに、完成されたメロディーというもので構成されたものではないのですが、インプロのイメージとは少し印象の違った、身を委ねたくなる美しい旋律の連続でやっぱり彼の旋律にはうっとりさせられます。録音に関しては、ピアノソロというよりは、ピアノを中心にエフェクトやシンセを重ねた、浮遊感のあるアトモスフィアに包まれた中、プライベート感ある距離間で奏でられるKeith Kennifピアノ…。ちょっとまだ楽曲音源が公開されていないのがもどかしいですが、Goldmundファンには堪らない1枚となることでしょう。曲によっては柔らかなベットに沈み込むような深いアンビエントな曲もあったり、柔らかな日差しが雲の隙間から差し込んでくるような曲もあったり、前述した衝動的な感情というものが各曲によって投影されているのがわかります。6曲目”A Word I Give”には坂本龍一が参加。日本流通盤のみ特典を収録したダウンロード・クーポン付きです。
01 As Old Roads
02 Sometimes
03 Is As
04 Signals No.1
05 Getting Lighter
06 A Word I Give
07 Angel
08 Cascade
09 Too Much Still
10 Travelling
11 In The Byre
12 The Hidden Observer
13 The Wind Wings
14 To Be Fair And True
15 Turncoat
16 Vision
17 Windmills