相変わらずの活発なリリースを続けるHome Normal。Cass.の作品をリリースすると聞いたときは、やっぱりいいとこ目をつけてるな〜と思ったものです。そのドイツ人若手アンビエント/エレクトロニック・アーティストNiklas Rehme- Schlüterによるソロ・プロジェクトCass.の最新作「Magical Magical」は今月中頃の入荷予定です。
これまでカセットやレコードでのリリースでしたが、この2作目で初めて一般流通に乗ったレーベルからのリリースとなります。2013年リリースの前作「Loops & Farewell Sketches」では、ノスタルジックな佇まいを持ったオーガニックなフレーズが、ループしながら、ふんわり浮かび上がるような夢み心地なエレクトロアンビエントを聴かせてくれた作品でしたが、今作は作曲手法は変わらないもののよりサウンドの作り込み度が増し、より妖精的な華麗さ、親しみやすさがサウンドに加わっており、全てはまだ聴いていないのですがかなり期待度大です。どことなく[post-foetus]のデビュー作「The Fabric」を聴いたときを思い出しました(それよりはかなりアンビエント度高いですが)。
そして、もう一人オススメ、ロンドン在住のアーティストAntony Harrisonによる Konntinentの新作「The Empire Line」。繊細なピアノとギターの柔らかなディレイによる余韻に、繊細なノイズとエレクトロニクスが散りばめたれたサウンドの美しさはもとより、Cuushe, Chantal Acda, Lisa Beth Madissonという3名のゲストヴォーカル陣との相性が抜群に良い。中には、ノイズをミニマル配置しまるで蒸気機関車のドラフト音みたいなエクスペリメンタルなトラックもありますが、参加アーティストによって、幻想的な世界を垣間見せてくれたり、浮遊感のあるアトモスフィアに包まれた聴きごたえある作品になっています。