ここ最近、サイトが閉鎖状態だった、Kning Disk。久しぶりにサイトを見てみると、リニューアルオープンをしておりました。で、新たに、1631 RECORDINGSと、AUETICというレーベルが加わった模様。
AUETICはご存知の方も多いと思いますが、Library Tapesこと、David Wenngrenが始めたレーベルで、新作だけでなく、これまで他のレーベルからリリースしてきたLibrary Tapesの作品なども再発したりしています。そして、気になったのが、1631 RECORDINGSというレーベル。
実は、1631 RECORDINGS、Kning DiskのMatthias Nilsonと、David Wenngrenが、この度新しくスタートしたポスト・クラシカル専門のレーベルとのこと。fat catでの、130701に位置する感じに近いでしょうか?Kning Diskがリリースする作品の中でも、ストリングスを用いた作品をよく耳にする機会が多いのですが、どれもインディーズ作品とは思えないくらいクオリティーが高い。日本でもポストクラシカルというジャンルはよく知られたものになっていますが、北欧やヨーロッパの方が、クラシックジャンルで活動する音楽家と、ポピュラーな音楽や、現代音楽との関わる距離がとても身近な感じがする。
レーベル第一弾としてリリースされるのは、Jóhann Jóhannsson、Ólafur Arnalds、Dustin O’Halloranなどのライヴで活躍し、Radiohead、Jamie xx/The xx、Vampire Weekend、Sufjan Stevensなどそうそうたるアーティストやバンドとコラボレーションしてきた実力派弦楽団Iskra String Quartet。過去に自主制作でEP作品をリリースしてはいましたが、アルバム・リリースは今回が最初の作品となるのではないでしょうか。
作品の内容は、Jóhann Jóhannsson、Ólafur Arnalds、Peter Gregson、David Julyan、Alex Baranowskiらの楽曲を演奏したもの。ほぼストリングスだけ(時折ピアノも参加していますが)で展開される演奏ですが、やはり実力は確かで、ともすればストリングス一辺倒で、耳も飽きてくるのかと思いきやグイグイ彼らの演奏に引き込まれてゆきます。
<収録曲>
01. Chorale (Five)
02. Let me sleep
03. Melodia (I)
04. For then
05. Blue notebook
06. Film credits
07. Breathe
08. Mother’s theme
09. Heliopause