順調にリリースを重ねる、カナダのレーベルModerna Recordsより、デンマーク人で、コペンハーゲンを中心に活動をしている、作曲家/ピアニスト、Jacob Davidの作品が発表されました。
1919年に作られたという本人の古いピアノを使い、レコーディングされた「omkuld」。そんな情報がなくても、Jacob Davidが奏でるピアノからは、ノスタルジー溢れるメロディーが深遠な静けさと共に聞こえて来る。くぐもったピアノの響きからは、ハイファイなサウンドにはない慈味豊かさを感じるし、Goldmundのピアノをもう少しに近いものを感じるのだけど…どうでしょう?
この作品には、ヴァイオリンやチェロが加わっているのだけど、あくまでJacob Davidのピアノを引き立てる役割に徹している。特に、ピアノが派手にメロディーを奏でるタイプではなくそっけない所もあるんだけど、静かにじっくり味わいたい風なので、このバランスは聴く方にはちょうどいい塩梅なのです。いや〜聴き惚れてしまった。