Jean-Philippe Collard-Neven「Out of Focus」〜しなやかに響く抒情が、聴く者の心を潤すパーソナルな佇まいのピアノソロ作。

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日本にも来日経験のある、ベルギー人ピアニスト、作曲家、即興演奏家のJean-Philippe Collard-Neven(ジャン=フィリップ・コラール=ネヴェン)。前作「Between the Lines」以来、5年ぶりとなるソロピアノアルバムが、前作に続き東京のflauよりリリースされました。

クラシック、ジャズ、フレンチ・シャンソン、現代音楽など、どんなジャンルのフィールドであれっても、それらの境界線をあまり感じない彼のピアノスタイルは、幅広い音楽的素養と即興/作曲能力があるからこその、レベルの高い解釈と感情、心象風景を描く心の動きが確かな演奏力とともに、彼のどの作品からもダイレクトに伝わってきます。

とりわけこの「Out of Focus」は、前作「Between the Lines」とは又違った魅力を持ったもので、豊かな感性とそれを旋律に変える技巧の練達さにかけては、一級品のJean-Philippe Collard-Nevenですが、このピアノソロ作では、一人ピアノに向かいながら、内なる旋律に耳を傾け、導かれるがままピアノ奏で慈しむような、Jean-Philippe Collard-Nevenの姿を感じることができます。

「Out of Focus」と題されれた、解釈の中で、アントニオ・カルロス・ジョビンとシコ・ブアルキによる”Eu te amo”、そしてジョビンと詩人ヴィニシウス・ヂ・モライスとの”Insensate”や”Por Toda a Minha Vida”、オードリーヘップバーンの歌唱でも有名な、ヘンリー・ マンシーニの”Moon River”のカヴァーが収録されているのですが、カヴァー曲にしても、その他の自身の即興曲にしても、一つの焦点のもと磨き上げられたものにはない、パーソナルな創造性が含まれていて、彼の意図する、一つの視点にとらわれない、独自の解釈で新たな魅力を提示している。

即興の要素が多く含まれていますが、彼のこの作品での演奏は、その誤解されやすいイメージにある、重々しさではなく、原曲の美しく可憐な色彩はそのままに、自作の即興曲にしても、しなやかに響く抒情が、聴く者の心を潤してくれます。その余韻は、聴くほどに、空想と現実が入り混じった優しい情調に変わってゆく…。

Tracklist
01 Goodbye My Friend
02 Shooting in the Park
03 Eu te amo
04 The Dance of Soul
05 Infinite Embrace
06 Cesaria
07 Moon River
08 Insensatez
09 The Dance of Life
10 Musique floue
11 Allo allo ?
12 Por toda a minha Vida
13 Here We Are

Jean-Philippe Collard-Neven2度目の来日ツアーが決定!

■ Jean-Philippe Collard-Neven Japan Tour 2016
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フォーカスの外にある背景・余韻の美しさを伝えるピアノ。ジョビンやヘンリー・マンシーニのカバーを含む充実の新作『Out of Focus』を携えてベルギーを代表するピアニストが2度目となる来日です。

5/14(土)大阪・天満教会
5/16(月)富山・nowhere
5/17(火)岡山・蔭凉寺
5/18(水)姫路・HUMMOCK cafe
5/19(木)米子・ゆう&えんQホール
5/20(金)福岡・papparayray
5/22(日)東京・フクモリ馬喰町店 w. Rayons

http://www.flau.jp/events/jeanphilippe2016.html

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2016-04-09 14.11.09

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