BRAVE TIMBERS「Hope」〜夢のような永遠を紡ぐ、BRAVE TIMBERSのセカンド作
text : Kenji Terada (PASTEL RECORDS)
Lanterns On The LakeやMemory Drawings、The Declining Winter、Library Tapes、Epic45などなど、多くの作品にヴァイオリンなどで参加している、イギリスのマルチ・インストゥルメンタリスト、Sarah Kempによるプロジェクト、BRAVE TIMBERSのセカンドアルバム「Hope」が、 2月にリリースされます。リリース先は、VinylがGizeh Recordsから、CDとデジタルダウンロードは、Little Crackd Rabbit Recordsからとなっています。
BRAVE TIMBERSは、2010年に、Second Languageよりファーストアルバム「for every day you lost」をリリース。Sarah Kempによる、ヴァイオリンを始め、密やかなアコーステックギターや、ピアノなど、彼女のマルチぶりが発揮された、慎ましやかで、派手さはないけど優しく奏でられる、ただただ美しい旋律にいつしか至福感を味わうことのできる素敵すぎる作品。もちろん限定300枚のプレスCDはあっと言う間にソールドアウト。これ、なんとか再発してほしいものです。
「for every day you lost」以降は、コンピレーション作に参加する程度で、アルバムのリリースがなかったのですが、この度ようやくセカンドアルバム「Hope」をリリースすることになったわけです。今作から、Lanterns On The Lakeのメンバーだった、Andrew Scroghamがメンバーとして参加…というか子供抱いてるアーティスト写真見たら、夫婦なんでしょうか。
作品の内容については、1月の現時点では、”swimming in the Isar”のみの公開なので、全体像が正直まだ何とも言い難いのですが、大きな音楽性の変化はないものの、一人での作品制作に比べもう少しサウンドの広がり方がソロ的ではない少しだけスケールが広がった印象です。今回、この作品のアナログの方に、豪華すぎる先着特典があって、The Declining Winter、Chihei Hatakeyama、RxGibbs、Tobias Hellkvist、Fieldhead、The Green Kingdom、Seamajesty、Summer Night AirのリミックスCDが付いてくるというもの。正直これだけでも欲しい…。でもこれだけ力入れてリリースするんで、きっと「Hope」も素晴らしい内容なんだろなと思うところです。
BRAVE TIMBERS「Hope」
1. Sun Through Leaves
2. Swimming in the Isar
3. Fledglings
4. Seasons Past
5. Stillness
6. A Break in the Clouds
7. The Well Worn Path
8. Hands in the Earth
9. After the Rain
10. First Light
11. In the Long Grass
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