Tomotsugu Nakamura – Nothing Left Behind(laaps)

東京在住の音楽家、Tomotsugu Nakamuraの、2020年「Literature」に続く最新作。当店的にも、「Literature」は本当に人気の高い作品だったので、LAAPSから新作が出ると聞いたときは、本当に楽しみだったのですが、そんな期待を心地よく満足させてくれる内容となっている。

音がふわふわと漂うギターの爪弾く音、余韻の逆回転。響きがなにかの意味を持つのか?何度も途中で途切れては、また流れてゆく。その繰り返しの音の連鎖の中で、幾度か琴線に触れる瞬間が訪れ、彼の奏でる淡いサウンドと一緒に、様々な心のイメージが浮かび上がる。それは何かを考えさせるようなものではなく、なんとも言えない郷愁に駆られたり瞑想したくなったり、あちらこちらと空想の寄り道をしてしまう。

アコースティックとエレクトロニックで生み出される最小限の音の断片。それだけで美しいと思えてくるような、1音1音が大切に、丹念につむがれる。浮かんでは消えながら、そこには不思議と郷愁めいたものはなく、ただただ静かに流れてゆく。ただ受け手がその余韻を発展させてゆく音楽的要素は、彼のアンビエントの不思議な魅力として味わうことができ、作品に深みを与えている。

01. Darma
02. Tiger Lily
03. Poolside
04. Fluffs
05. Telescope
06. Glass
07. Montage
08. Transmitter
09. Mistletoe
10. Eucalyptus

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