Ólafur Arnalds「Eulogy For Evolution 2017 (Remastered 10th Anniversary Edition)」
アイスランド出身の作曲家で、シガーロス、坂本龍一のヨーロッパ公演をサポートする経験を持つなど、アイスランドは もとより、世界中で注目を集めるポスト・クラシカルの最重要アーティスト、Ólafur Arnalds。「Eulogy For Evolution」は、2007年にリリースされた、彼のファーストアルバムであり、デビュー作ながらその存在が大きく知られるきっかけとなった、代表作でもあります。
現在、Erased Tapesに所属している、Nils Frahm、Peter Broderickと共に、ポストクラシカルがまだにわかに盛り上がりつつある時期にリリースされた本作は、ピアノ、ストリングスを中心に、静と動が自然な形で表現された、誇張することのない美しいサウンドスケープを聴かせてくれます。自然なメロディーが奏でる物悲しいメロディーは、いつの時代でも変わらない魅力を放っています。クラシックとはまた違った、劇的な心の動きの表現、その他いくつもの感情を彩るアンサンブルは、リズミカルなドラムをいれたり、まだポストロック色香残るこの時代ならではの雰囲気を残しつつも、今聴いてもその才能の高さを十分に示しています。後半2曲のプログレッシヴなポストロックサウンドも取り込むスタンスは、一つのジャンルにとどまらない彼の、この作品後の飛躍につながる原点とも言えるでしょう。
今年30歳となったÓlafur Arnalds自ら、当時のレコーディング音源をミックス。マスタリングは、盟友ニルス・フラームに託し10年の時を経てより熟成された楽曲が新たな形で蘇ります。当時オーラヴルと一緒にアイスランドを旅行した写真家スチュアート・ベイルズによる貴重なポートレイトを収録したブックレットを加え、新たな”Eulogy For Evolution”の楽しみ方を提案しています。日本流通盤のみ本人によるセルフライナーノーツ/写真家スチュアート・ベイルズによる解説の日本語訳付き。
<収録曲>
01. 0040
02. 0048 / 0729
03. 0952
04. 1440
05. 1953
06. 3055
07. 3326
08. 3704 / 3837