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注目のレーベルeilean recからリリース!Richard Ginns最新作「Until The Morning Comes」


フランスの、eilean rec.より、マンチェスター在住のサウンドアーティスト、Richard Ginnsの最新作「Until The Morning Comes」がリリースされました。それにしてもeilean rec.はこの前に出した、ポートランドのアーティスト、Ruheを始め、コンスタントに良作をリリースしています。でも日本の流通にはまず乗らないから、もったいないなぁ〜と思っちゃうんですが、それぞれのタイトルがきっちり完売して行っているところを見ると、しっかりと自分たちのポリシーと身の丈を守りながら運営をしている、いい例かもしれません。一度レーベルオーナーにお話し聞いてみたいなぁ。

さてRichard Ginnsに話を戻すと、「Until The Morning Comes」は、昨年(2014年)、The BoatsのCraig Tattersallが運営するレーベル、Cotton Goodsからの「In Float」と、オーストラリアの、Twice Removedからの「Fall, Rise」に続く作品で、2010年に、UKの、12X50 RECORDINGSからデビュー作をリリースして以降、ほぼ、毎年コンスタントに作品をリリースしています。

サウンドからは、12kからリリースされててもおかしくないくらい、ミニマルなアンビエント〜ドローン作品で、それぞれの作品は、ビジュアルなテーマや、自身の経験時の記憶を辿りながら作られたものが多い。前作の「Fall, Rise」は、フランスアルプスへの冬の旅行の間に遭遇したホワイトアウト時の経験が元になっていたり、slow flow recからリリースされた、「Sea Change」では、幼少期に訪れた海辺での記憶から影響を受け作られたり…。今回は”朝が来るまで”というタイトルなので、真夜中と朝までの間のひと時をサウンドで表現した感じなんでしょうか?特別なインフォはなかったのでよくわかりませんが、サウンドの方は、ギターの爪弾く単音の連なりと、エレクトロニクス、そしてオープンリールテープや、テープループ、カセットレコーダー、フィールドレコーディングなどを繊細に融合させた、空想的で柔らかな音響の中にも、慎ましやかな面もある美しい作品です。ちなみにミュージックビデオでは熊野古道で撮影された映像が使われています。

eilean rec. 82 : richard ginns – a familiar place (excerpt) (11.11.15) from M.V / EILEAN REC. on Vimeo.

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