Richard J. Birkin「Songs For Spoken Words」〜音楽と詩のコラボレーション作

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UKダービーのミュージシャンRichard Birkinによるソロ・プロジェクトEmphemetryを知っているひとは少ないかもしれません。以前PASTEL RECORDSでも2011年作「a lullaby hum for tired streets」を取り扱っていたこともあるのですが、最近発表された、MICHAEL OLIVER FREARSONとの音楽と詩のコラボレーション「Songs For Spoken Words」が素敵だったのでご紹介。

Emphemetry「a lullaby hum for tired streets」は、アンビエント〜ポストクラシカル〜フォークの幽玄で美しいサウンドスケープは今聴いてもいい感じの作品で、デジタルはフリーでダウンロードできるのでぜひ聴いてほしいです。それ以降は正直詳しく追っていなかったので、改めて確認すると、2012年に、Richard J. BirkinとEmphemetryのスプリット(?)EP作「Twinklebox | Old Dreams」を、2013年には、Richard J. Birkin名義で「Accretions | A Lullaby Hymn (Parts I & II)」と、それぞれアルバム作品ではないのですが、リリースはしていたみたいです。他にプロモーション関連のサウンドトラックなどのお仕事もしている模様。

そして「Songs For Spoken Words」なんですが、これは、TIME TRAVEL OPPS(Richard J. Birkin本人のレーベル)から限定100枚でリリースされていた「Being That Person」がベースになっているかと思います(はっきりしなくてスミマセン)。いわゆる誰かが詩の朗読をしてそのバックに音楽が流れる…というわけではなく、流れてくるのは音楽のみ。フィジカルなリリースはアナログのみで、そこでも特に音楽のみの収録で、このコラボの本来の楽しみ方は、Songs For Spoken Wordsの特設サイトで、ということになります。

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詩はあくまで視覚的に伝え、その詩と音楽が、読み手の内面でどう結びつくか?いままでありそうでなかったような試みです。音楽は、あくまでコラボの領域で、アルバムの完成度どうこう言うものではないのですが、ぼんやり聴いていたらあっという間に終わってしまう感じ(実際各曲は短いです)なんですが、以外と程よい緩やかさで、爪弾くアコーステックギターの美しい響きとストリングスのマジカルざわめきが、耽美な穏やかさと、牧歌的なムードを生み出す、何度も聴いてみたくなる作品です。

 

 

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