Loren Mazzacane Connorsの初期音源集と銘打っておきながらRobert Crottyの格好良さが堪能できる作品
幽玄、孤高という言葉が常に思い浮かぶアメリカのギタリストLoren Mazzacane Connorsの初期音源がFamily Vineyardよりリリースされました。2枚組みとなる本作、ディスク1は、78年から81年に録音されたもので、ソロではなく、Robert Crottyとの録音、ディスク2は、Robert Crottyの作品が収録されているので、どちらかと言えばRobert Crotty作品集と言ってもいいかもですが、そんなこと抜きにしても、ファンはぜひ持っておきたい作品ですよ。
1978年から1981年の間、Robert Crottyはコネチカット州ニューヘイブンのローレン・コナーズの玄関口に、彼の小さな、ほとんどおもちゃのギターを持ってやって来ては、2人でデルタ、カントリーブルースを演奏しそれらをテープに録音したもの。ロークオリティーな音の中で繰り広げられる、2人のアコースティックギターのセッションは、どっぷり日常の中のワンシーンを写し出しているようなプライベート感たっぷりで、演奏の後ろの方で女の子の声が聞こえてくるところもなんとも微笑ましい。でもやっぱりそこで繰り広げられている、即興演奏からのフォーク、ブルースのセッションには耳を奪われてしまう。
あと、ディスク2は、ローレンコナーズのプライベートレーベル、St. Joanから80年代後半にリリースされてた、Robert Crottyの作品「Robert Crotty Blue」と7インチ「Prove It!」からの音源をセットにしたもので、ローレンコナーズが、第二次世界大戦後の最高のブルース・ミュージシャン!と紹介していることが伝わってくる、メインストリームには出てこない、原石の輝きが収められています。バンド編成でのライヴ録音や、アコーステックギターでの引き語りナンバーまで、これがまた痺れるカッコよさ!
Robert Crotty with Me: Loren’s Collection (1979-1987)
[DISC.1]
01. TB Blues
02. Come Back Baby
03. Improvisation No. 5
04. Golden Ring
05. Improvisation No. 1
06. Blow Wind Blow
07. That’s All Right
08. Come Back Baby
09. Bye And Bye, I’m Going To See The King
10. Honeymoon Blues
11. Improvisation No. 3
12. Improvisation No. 2
13. Georgia On My Mind
14. Somewhere Over The Rainbow
Robert Crotty Blues and Prove It!
[DISC.2]
01. Lights Out
02. Groanin’ The Blues
03. When Things Go Wrong
04. I Love My Whiskey
05. TB Blues
06. Trouble In Mind
07. Never Let Me Go
08. I’ll Come Runnin’ Back To You
09. I’m Waiting For Ships That Never Come In
10. Country Man (from Prove It! 7-inch)
11. Steady Rollin’ Man (from Prove It! 7-inch)
▼作品の音源ではないですが、Robert Crottyの勇姿を!