Rune Klakegg & Jan Olav Renvåg「Jazz På Norsk」軽やかな楽しさと、心地よい芳香

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「Jazz På Norsk」は、80年代からノルウェーのジャズシーンで活動するピアニストRune Klakeggと、ダブルベース奏者Jan Olav Renvågによる、ノルウェーの伝統的な民謡を独自のジャズアレンジで演奏した楽曲からなる作品です。2人は、ノルウェーのジャズ・カルテットLush Lifeのメンバーでもあります。

この作品が作られたきっかけとなったのが、2014年にスウェーデンの民謡を演奏するコンサートに2人が呼ばれた際に、自分たち祖国ノルウェーの民謡も一緒に演奏したことから始まります。改めて、レコーディングされた楽曲の中には、Rune Klakeggの祖父が歌って聞かせた曲など、100年近く昔の神秘的なフォーク・ミュージックが華麗にアレンジされています。

遥か遠い昔、アジアから人々が流れ着きその地に住んだと言われる、森と湖、そして神話の国、ノルウェー。だからとは言わないけど、この地で流れるメロディーには、どこか日本人にも親しみを抱いてしまう要素があるのかもしれません。長い年月とともに歌い継がれたスウェーデン民謡が、Rune Klakeggによる北欧のピアニストらしい、聴き心地の良いメロディアスな繊細で透明感あるピアノと、楽曲に与えるムードのコントラストをソフトに表現した、Jan Olav Renvågによるコントラバスによってアレンジされ、想像以上にコンテンポラリーな仕上がりとなっています。

奏でるピアノや、ソフトなコントラバスの調べからは、懐かしい記憶に思いを馳せながら、軽やかな楽しさと、心地よい芳香、そしてミスティックなムードを感じ取ることができます。また、2人の息のあった演奏からは、深い音楽性と、豊かな楽想が同時に堪能でき、美しい表現力に溢れた作品となっていますので、ジャズに縁のない人も一度ぜひ。

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