Telefon Tel Avivのセカンドがついに再発で初期名作2作品が国内盤化!11年ぶり2度目の来日ツアーも!
エレクトロニカという言葉が刺激的な意味を反映していたTelefon Tel Avivの初期2作品が国内盤化!
Joshua EustisとCharles Cooperによるエレクトロニカ・ユニット、Telefon Tel Avivが、2001年にHefty Recordsからリリースした傑作ファースト・アルバムが2016年末に、そして、2004年のセカンド作も続けてリリース、さらに、今年9月にはJoshua Eustisのソロ・プロジェクトとしてTelefon Tel Avivが活動を再開!なんと11年ぶり2度目の来日と、リアルタイムで聴いてファンの方ならずとも、今回の再発〜活動再開をきっかけにTelefon Tel Avivの初期2作品の素晴らしさは、今こそ再評価されるべきではないでしょうか。
まずは、2001年作「Fahrenheit Fair Enough」。とにもかくにもエレクトロニカという言葉が使われ始めた一つのジャンルとして最も勢いのあった時期の歴史的名盤です。シカゴの音響〜ポストロック〜エレクトロニカの重要レーベル、Hefty Recordsの中でもベストとも言える作品です。これ聴くと、エレクトロニカってそんなに進歩していないんだなぁ〜って思っちゃうくらい良くできています。綿密に、そして複雑に組み上げられた変則的なデジタル・リズム・プログラミングと、ローズやギターといった生演奏の部分が、とてもスタイリッシュに配置されオーガニックに共存し合っているサウンド。ジャジーさを秘めた煌びやかさと、そこから不思議と浮かび上がる、人間味溢れるセンチメンタルなメロディ。
ただ単に、この時代の代表的なエレクトロニカ作品という括りではなく、時代の胎動が生み出したとも言える普遍的な価値がこの作品にはあるような気がします。
そして、2004年作「Map Of What Is Effortless」。あまりにエレクトロニカの象徴ともなっているファースト作と、どうしても比較してしまうところもあるので、エレクトロニカという枠だけで聴いてしまうとどうしても作品の価値が半減してしまうのですが、発売から10年以上経過し、再発された今の耳だからこそ、この作品の価値が自然と伝わる聴き応えのある内容なのだとわかるはずです。
軽やかに、そしてしなやかに、ローズやギターのフレーズにデジタル・リズム・プログラミングによるカットアップが繰り出される、ファースト作「Fahrenheit Fair Enough」の冒頭と比較すると、このセカンド作は、耽美で陰のあるムードとミッドテンポまでに抑揚されたビートが印相的。Telefon Tel Avivを印象付ける、ジャジーローズや細やかなリズムプログラミングはそのままなのですが、今作から、L’altraのLindsay Anderson、Build An ArkのDamon Aaronをフィーチャーした、ヴォーカルナンバーが作品を占めており、ソウルフルなテイストと、オーケストラが随所にフィーチャーされおり、とてもドラマチックでストーリー性のあるアルバム構成となっています。ファンキーなダンサンブルナンバーも絡ませつつも、アダルティーなエレクトロニックサウンドで濃厚な美しさが魅力的。
Telefon Tel Avivにとってもこの作品後は、エレクトロニックなポップ作に移行し、90年代後半からのエレクトロニカというジャンルに、終止符を打ったとも言えような終末感ともリンクしていて、個人的には、今聴いていると、そんな儚ないムードが切なく美しく愛おしく思えてくるのです。
Telefon Tel Aviv -Japan Tour 2017
日程:2017/09/20 (WED)
会場:DAIKANYAMA UNIT
出演: Telefon Tel Aviv and guest
時間:開場 18:30 開演 19:30
チケット:前売 4,200yen (税込/入場時別途1D)
前売りチケットは7/15(土)からぴあ(P:338-813)、LAWSON(L:72119)、e+、RAにて販売
問い合わせ: UNIT 03-5459-8630
+ゲスト、地方公演の詳細などは随時発表となります
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