もうすっかりエクスペリメンタル〜アンビエントジャンルにおいて、安定したリリースで存在感が増しているロシアのレーベル、DRONARIVM。そのDRONARIVMから、2014年にリリースしている、The Green Kingdomの作品「Expanses」が5周年記念盤として、Segue、Tobias Hellkvist、Hotel Neon他全10組の個性ある音楽家によるリミックスを追加し(Segue、Tobias Hellkvistは、2014年にデジタルダウンロードのボーナストラックで既に発表済)リリースされました。
デトロイトミシガン州を拠点とするグラフィックデザイナー兼ミュージシャン、Michael Cottoneのソロプロジェクトとして、2006年に「Meadowview」で活動をスタートしたThe Green Kingdom。その後、フランスのSEMを始め、The Land Of、Own Records、Home Assembly Music、Tench、Nomadic Kids Republic、Lost Tribe Sound、Sound In Silenceなど、感度の高い、インディペンデントレーベルからコンスタントに作品を重ねてきています。
「Expanses」については、公園喫茶のレビューで紹介していますので、そちらを是非ご参照ください。
リミックスの面々も、おそらくMichael Cottoneのインスタグラムで本人がレコメンしていた、シューゲイズ・バンドAuburn Lullや、オランダのユニットFunckarmaのRoel Funcken、フランスのミニマル・ダブ/テクノ・アーティスト・ローラン・ビッシュによるソロ・プロジェクト、 Fingers In The Noiseなど、収録曲の半分は、シューゲイズ、IDM、エレクトロニカ、ミニマルテクノといったアーティストの個性が表れたリミックスらしい好内容。そして、同じDronarivmからリリースしている、UKのアーティストRyan BissettによるHalftribeからは、ノンビートのアンビエントトラックが続きます。The Green Kingdom自身によるトラックや、スペインのレーベル、ArchivesのオーナーでもあるAgustín Menaのプロジェクト、Warmthなど、リミックスアーティストを見ると、レーベル同士や、アーティストのコミュニティーの相関図を見ているようで面白いです。