穏やかに聴く者を郷愁へと誘う、Will Samsonの最新作「Ground Luminosity」

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Morr MusicのバンドFensterのメンバーで、Plop、Karaoke Kalkから作品をリリースしている、ベルリン在住のイギリス人、Will Samson (ウィル サムソン)のサードアルバムが、フランスのレーベル、Talitres Recordsよりリリースされました。

同じベルリン在住のMasayoshi Fujitaさんにインタビューを行った際のやりとりで、”Will Samsonの新しい作品はオススメですよ”と知らされていたので、早速新しく出た「Ground Luminosity」を取り寄せ聴いてみたのですが、これがかなり良い!karaoke kalkからの前作「Animal Hands」は、ベルリンのプロデューサーHeimerとのコラボレーション作品の、かなりエレクトロニックに寄った内容だったので、ちょっとこの路線のままだったら個人的には辛いなー、なんて頭にあったのですが、「Ground Luminosity」では、そんな不安は見事に打ち消されていて、適度にエレクトロニックさは散見されるものの、それらはきちんと自身の音楽の中で消化され、彼の繊細な歌ごころの中で、豊かな音楽的表現の一つとしてアウトプットできている。

まず出だしの、インストルメンタル曲”Tumble”から聴き手に、切なくほのかに淡い郷愁を抱かせ、いい流れを生み出している。ラップスティールとヴァイオリンの調べが堪リません…。ヴォーカル曲もファルセット気味に歌う、Will Samsonの悲哀を湛えたとてもメロディーの美しさが表れたものだし、Benoit Pioulard、Message To Bearsらがゲスト参加した、儚く美しいチェンバーフォークサウンドも素晴らしく、ヴォーカル曲、インストを交互に織り交ぜながら、穏やかに聴く者を郷愁へと誘います。いや〜素晴らしい作品です。

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