怒涛のリリースを続けるオークランドの作曲者/シンガーソングライターWilliam Ryan Fritchのピアノ作
個人的には、ピーターブロデリックやニルスフラームよりも大好きな音楽家のWilliam Ryan Fritch。2014年あたりから、The Leave Me Sessions と題された、11もの作品が次々とリリースされています。いずれの作品も素晴らしく、ぜひとも聴いてほしい作品ばかり。幾つかの作品は、”公園喫茶“でぜひ紹介したいのですが、ここでは、以前紹介したニルス・フラームのピアノストアデイにインスパイアされ作られた作品「Dampener」(DLのみ)を。
米国オークランドで映画音楽の作曲家/マルチ・インストゥルメンタル奏者William Ryan Fritchは、Asthmatic Kittyから、”Library Catalog Music Series”で、「Music for Honey and Bile」という作品をリリースしたり、ANTICONからリリースしているラッパー、Soleとのバンド、Sole And The Skyrider Bandや、Vieo Abiungo、そしてVolcano Choirや、Pele〜Collections Of Colonies Of BeesのドラマーJon Muellerとのプロジェクト、Death Bluesしても作品を出しています。これだけいい作品を出していながらも、日本ではあまり盛り上がる気配すらないところが残念ですが…。
「Dampener」については偶然があって生まれたともいうべき作品で、今年、ニルス・フラームが、3月29日を”Piano Day”と決めたことは、ポストクラシカルを熱心に聴いておられる方はご存知かと思いますが、じつは、その日は、William Ryan Fritchの誕生日でもあったんですね。そのことに不思議な縁を感じたかどうかわかりませんが、「Dampener」をリリースするきっかけとなったことが、バンドキャンプのコメントに記されています。
最初と、最後の曲はピアノソロで、他の楽曲は、弦楽器などを交えながら、短いながらも美しく壮大な世界を垣間見せてくれます。この作品は、次の作品「Music For Film Vol.1」(DLのみ)につながる作品としても位置づけられていますので、この作品のサウンドを聴いて興味持たれた方はぜひ他の作品も聴いてみてください。サイケフォーク/ロックとモダンクラシカル、そしてアメリカーナが入り混じったサウンドが本当に素晴らしいのです。彼の作品の幾つかは、PASTEL RECORDS STOREでも販売予定です。
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